闇夜、再び…

2001年10月10日
昨日元彼に会ってしまった理由。
相談したかった、彼氏のこと。
多分あなたはあたしの事良く分かってるから。
あたしの背中をほんの一押しして欲しかった。
そんな甘えがあたしを動かした原因。
付き合っている時は、あんなに「頼りない」と思っていたのに、
別れてみて気付いた。
どれだけ自分が彼に甘えて頼っていたことか。
「甘えられない」と泣いてケンカした日もあった。
本当はどんなに彼を頼りにしていたことか。
あたしが彼に向けて発した願望が叶えられないことなんて、
一度も無かった。
そんな優しい彼に、あたしはどれだけ甘えていたことだろう。

  
彼の優しさを利用しちゃダメなんだ。
もう甘えちゃダメなんだ。
一緒にいたら、甘えてワガママ言って困らせちゃうから。
今なら友達に戻れそうな気がしたんだけどな。
昨日、話しながら強く思った。

 
でも、会って「久しぶり」って笑うあなたの視線を、
あたしの薬指に感じてしまったから。
あたしがもう他の誰かのものか、
思わず確認してしまうあなたに気付いてしまったから。
そんな事がちょっとだけ嬉しかった。
会ってもくれないだろうと思っていたし。
イジワルしたくなった。
指輪はしてなかったけど、手を見せたくなかった。
彼がさりげなく探りを入れてくる様子が可愛くって、
わざとはぐらかし続けた。

  
寒い、とガタガタ震えるあたしを見て、
そんなに冷えてるの、って手をぎゅって握ってくれた。
なんだ、そんなに冷えてないじゃん、と彼。
あなたの方が冷たいかもって、
あたしがもう片方の手で彼の手を覆う。
あったかい、そう言って静かに笑う彼。
彼はなかなか手を離してくれなくて、
あたしは気まずさを感じて、「足もさむいー」と彼の手を離した。
それから2〜3度そんな事を繰り返して。
何分か置きに左頬に感じる彼の視線が、
たまらなく恥ずかしかった。
もう少しで「そんなにじっと見つめないでよ」と、
言ってしまうところだった。
今まで散々その目に見つめられてきたというのに。

 
帰ろうと思う気持ちはあるのに、
「もう帰るね」の一言がお互いに言い出せなくて、
結局終電で帰る羽目になった。
駅まで送った方がいい?と聞く彼に、
それはあなたの判断に任せる、と答えた。
送ってくれないだろうと分かっていたけど、少しだけ期待して。
意外にも彼は駅まで送ってくれた。
駅までの道、彼の弱音を聞いた。

 「彼女の束縛がキツイ。
  俺の忍耐力がいつまでもつかの勝負だな」

まぁ頑張りなよ、と笑って励ます心の奥底で、
早く愛想尽かしてしまえばいい、と密かに願ったあたし、バカ。
改札をくぐって振り返らずに歩いた。
エスカレーターに乗って、
改札の向こう側が見えなくなるギリギリの辺りで振り返った。
そこには「バイバイ」と昔と同じように手を振る彼の姿。
思わず泣きそうになった。
だって、恋人じゃなくなったあの日は、
改札を通った瞬間に、遠ざかっていく彼の足音が聞こえていたから。

 
 
 
やっぱり分からない。
あたし、どうしたいんだろう?


 
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レスは後日に…。

  

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