蟻地獄+底なし沼

2001年10月23日
何の前触れもなく、あの人が戻って来た。
それは本当に突然すぎて、あたしはただ動揺するしかなかった。

 
あの人がココにいる。
同じ空の下にいる。
ただそれだけで、
あたしの心はひどく乱れる。
あたしを迎えに来たわけでもなく、
ましてや今すぐ抱きしめてくれるわけでもないのに。

 
せっかく忘れかけてたのに。
せっかく他の人に目を向けられそうな時なのに。

 
あなたの都合に合わせて、じっと待っているだけのあたし。
あなたに「待ってて」と言われたら、
あたしは本当に何年でもきっと待ってしまう。
それを分かって、あなたはいつ来るか分からない連絡を待てと言う。
そんなの、ツライ。
あたしは進もうとしているんだから。
光が見えない闇の世界に、あたしを引きずり込まないで。

 
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さっき元彼から電話があった。
第一声を聞いただけで、彼がひどく疲れているのが分かる。
今にも消えてしまいそうに弱々しい声。
単純に仕事だけの疲れではなさそうだ。
何かあった事は痛いほど感じ取れる。

 
でも、自分がどこまで踏み込んでいいものか分からない。
あたしには触れて欲しくない事なのかもしれない。
自分もそんなに弱っているのに、
それでもあたしの心配なんかしたりする。

 
ふっと思った。


 『もしかしたら、別れて傷付いたのは、
  あたしより彼だったのかもしれない』

 
とっても純粋な人だった。
あたしはそこがとても好きで、彼を心の底から信用した。
でも、あたしを裏切ったのも彼の純粋さだったのだけれども。
そんなことはもうどうでもいい。
あたしはとっくに彼を許してる。
 
 
 
 
あたしは彼の為に何が出来る?
彼はあたしに何を望んでる?
 
 
 
 

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